2026.08.12

年齢や持病があっても、インプラントはできる?歯科医師が解説

「もう歳だから」「持病があるから」と、インプラントを最初からあきらめていませんか。実際には、確認すべき点をきちんと押さえれば、高齢の方や持病のある方でも治療を受けられるケースは少なくありません。

この記事の結論
インプラントに明確な年齢の上限はありません。大切なのは年齢そのものより、全身の状態と顎の骨の状態です。ただし、糖尿病や、骨粗鬆症のお薬など、事前に必ず確認しておきたい点があります。自己判断せず、まずはご相談ください。

「何歳まで」という上限はある?

結論から言うと、年齢だけで一律に線を引くことはありません。全身の状態が安定していれば、ご高齢でもインプラントを受けられるケースはあります。一方で、顎の骨の量や質が足りない場合は、年齢に関わらず治療が難しくなることがあります(骨を補う処置で対応できる場合もあります)。つまり判断のポイントは「年齢」ではなく「全身と骨の状態」なのです。

持病がある方が、特に確認したいこと

高齢になるほど、何らかの持病やお薬をお持ちの方が増えます。次のような点は、治療を安全に進めるうえで特に大切な確認事項です。

持病・お薬 確認しておきたいポイント
糖尿病 血糖のコントロールが安定していれば治療できることが多い。コントロールが不十分だと、感染や治りにくさのリスクが高まる
骨粗鬆症のお薬(BP製剤・デノスマブ等) 顎の骨に関わるトラブル(顎骨壊死)のリスクが知られており、特に注意が必要。服用中・服用歴は必ずお伝えください
高血圧・心臓の病気 主治医と連携し、状態が安定していれば治療できることも。発症から間もない場合などは慎重な判断が必要
血をサラサラにするお薬など 出血に関わるため、服用状況の申告が必要

特に骨粗鬆症のお薬は、見た目や自覚症状ではわからないため、ご本人が忘れずに申告することがとても重要です。お薬手帳をお持ちいただくと、確認がスムーズです。

大切なのは「医科と歯科の連携」

持病がある方のインプラントで鍵になるのが、内科の主治医と歯科医師が連携することです。お薬手帳や最新の検査データをお持ちいただければ、必要に応じて主治医に確認をとりながら、安全に治療を進める方法を一緒に考えていけます。

「持病があるから無理」と自分で決めてしまう前に、まずは一度、相談してみてください。確認してみたら問題なく進められた、というケースも多くあります。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 80代でもインプラントはできますか?

A. 年齢だけで判断はしません。全身の状態と顎の骨の状態が整っていれば、ご高齢でも受けられるケースがあります。まずは検査でご相談ください。

Q. 骨粗鬆症の薬を飲んでいます。もう無理でしょうか?

A. 必ずしもそうとは限りませんが、注意が必要なお薬です。お薬の種類や服用状況によって判断が変わるため、必ず申告のうえ、主治医と連携して慎重に検討します。

Q. 糖尿病でも受けられますか?

A. 血糖のコントロールが安定していれば、治療できることが多いです。主治医の意見も参考にしながら判断します。

Q. 持病があることを、どう伝えればいいですか?

A. お薬手帳をお持ちいただくのが一番確実です。服用中のお薬や通院中の病気を、遠慮なくすべてお伝えください。

監修

医療法人センヤ会 いずたにデンタルクリニック 枚方本院
理事長 泉谷 剛行(歯科医師)
日本口腔インプラント学会/日本歯周病学会/日本臨床歯周病学会 所属。大阪歯科大学付属病院インプラント学講座 非常勤講師(2018年)。インプラント治療を中心に、総合的な歯科治療に取り組んでいます。

本記事は一般的な情報であり、治療の可否は一人ひとりの全身状態・お薬・骨の状態によって異なります。インプラント治療は保険適用外の自由診療で、外科手術を伴い、費用・リスク・治療期間には個人差があります。実際の適応や治療方針は、精密検査と主治医との連携のうえで決定します。

参考文献

  • 東京歯科大学 口腔インプラント学講座「ビスホスホネート系薬剤とインプラント治療」(矢島安朝)
  • 日本口腔インプラント学会「口腔インプラント治療指針」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット(糖尿病・骨粗鬆症に関する一般的知見)

気になることは、相談だけでも大丈夫です

枚方市駅から徒歩5分。いずたにデンタルクリニックでは、インプラントに関するご相談を承っています。無理な勧誘はいたしません。完全予約制です。

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