タバコを吸う方から、「インプラントはやっぱり無理ですか?」とご相談をいただくことがあります。結論から言うと、吸うから即あきらめる必要はありません。ただ、喫煙がインプラントに与える影響を知ったうえで、できることを一緒に考えていくことが大切です。
この記事の結論
喫煙は、インプラントと骨の結合を妨げ、治りを遅くし、将来のインプラント周囲炎のリスクを高めることが分かっています。とはいえ「喫煙者はインプラント不可」というわけではなく、少なくとも手術の前後の一定期間、禁煙にご協力いただくことで、成功率を高めることができます。無理なく取り組める方法を一緒に考えましょう。
主な理由は3つあります。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、血流が悪くなると、傷の治りに必要な酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、インプラントと骨がしっかり結合しにくくなります。また、免疫力が下がって感染しやすくなること、唾液が減ってお口の中の細菌が増えやすくなることも、周囲炎などのトラブルにつながります。
ある調査では、非喫煙者のインプラントの失敗率が約2%であったのに対し、喫煙者はそのおよそ2倍と報告されています。あくまで一つの報告で個人差もありますが、喫煙が治療結果に影響しうることは知っておいて損はありません。
残念ながら、加熱式タバコや電子タバコにも有害な物質は含まれており、「これなら安心」とは言い切れません。手術の前後は、種類を問わず控えていただくのが安全です。
ずっと禁煙するのが理想ではありますが、まずは手術の前後の大切な時期だけでもタバコを控えることが、成功率を大きく左右します。一般的には、手術の2〜3週間ほど前から、そして術後は骨との結合が進むまでの期間、禁煙が望ましいとされています。具体的な期間は、お口や全身の状態に合わせてご案内します。
禁煙がなかなか難しいのは、とても自然なことです。「吸ってしまうから相談しづらい」と感じる必要はありません。当院では、その方の状況に合わせて、無理のない進め方を一緒に考えます。必要に応じて禁煙のサポート(禁煙外来など)についてもご案内できます。まずは、今の状態のままで構いませんので、気軽にご相談ください。
Q. タバコをやめられません。インプラントは受けられませんか?
A. 受けられないと決まるわけではありません。ただしリスクは上がるため、術前後の禁煙など、一緒にできる工夫を考えていきます。まずはご相談ください。
Q. 治療が終わったら、また吸っても大丈夫?
A. 喫煙を再開すると、インプラント周囲炎などのリスクが高まります。長く使っていただくためにも、可能であればそのまま控えることをおすすめしています。
Q. 手術のどのくらい前から禁煙が必要ですか?
A. 一般的には2〜3週間前からとされますが、状態によって異なります。診察時に具体的にご案内します。
監修
医療法人センヤ会 いずたにデンタルクリニック 枚方本院
理事長 泉谷 剛行(歯科医師)
日本口腔インプラント学会/日本歯周病学会/日本臨床歯周病学会 所属。大阪歯科大学付属病院インプラント学講座 非常勤講師(2018年)。インプラント治療を中心に、総合的な歯科治療に取り組んでいます。
インプラント治療は保険適用外の自由診療です。喫煙は成功率や長期予後に影響しうる要因の一つですが、結果には個人差があります。外科手術を伴い、費用・リスク・治療期間にも個人差があります。適応や治療方針は精密検査のうえで決定します。
気になることは、相談だけでも大丈夫です
枚方市駅から徒歩5分。いずたにデンタルクリニックでは、インプラントに関するご相談を承っています。無理な勧誘はいたしません。完全予約制です。
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