インプラントの手術が終わったあと、「何を食べていいの?」「お風呂は?」「歯みがきはどうする?」と迷う方は多いです。この記事では、手術当日から数日間の過ごし方を、食事を中心に具体的にお伝えします。
この記事の結論
手術当日は安静に過ごし、やわらかい食事から始めます。飲酒・激しい運動・長風呂・喫煙など血行が良くなりすぎる行動と、強いうがいは数日控えるのがポイント。処方されたお薬を指示どおりに飲み、傷口をそっと守ることで、回復はスムーズになります。
麻酔が効いている間は、やけどや噛み傷を防ぐため飲食を控え、麻酔が切れたのを確認してから食べ始めましょう。当日からお食事は可能ですが、傷口に負担をかけないよう、やわらかいものを選びます。また、手術した側ではなく、反対側で噛むようにしてください。
| おすすめ | 控えたいもの |
|---|---|
| お粥・雑炊・煮込みうどん・スープ | 硬いもの(せんべい・ナッツ・かたい肉) |
| ヨーグルト・ゼリー・豆腐・卵料理 | 熱すぎるもの・辛いもの・刺激物 |
| やわらかく煮た野菜 | 餅・ガムなど粘着性のあるもの |
| たんぱく質・カルシウムを意識した栄養 | アルコール(血行が良くなり出血の原因に) |
回復の妨げにならないよう、血の巡りが良くなりすぎる行動を数日は控えめにします。目安は次のとおりです(詳しくは担当医の指示に従ってください)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 入浴 | 当日はシャワーのみ。翌日以降も長湯は避け、短めに |
| 運動 | 軽い運動も2〜3日は控えめに。激しい運動は1週間ほど避ける |
| 飲酒 | 血行が良くなり出血・腫れの原因に。数日は控える |
| 喫煙 | 治りを妨げるため、術後しばらくは控える |
| 安静 | 当日はできるだけゆっくり休む |
静脈内鎮静法を受けた日の注意
当院では、手術を静脈内鎮静法(点滴でうたた寝のようなリラックスした状態にする麻酔)で行っています。鎮静のお薬の影響は当日しばらく残るため、手術当日は次の点にご注意ください。
・ご自身での車・バイク・自転車の運転は避け、ご家族の送迎や公共交通機関をご利用ください
・当日は大切な予定や仕事を入れず、ゆっくりお過ごしください
・危険をともなう機械の操作なども控えてください
清潔にしようと強くうがいをするのは逆効果です。傷口を保護している血のかたまり(血餅)が剥がれ、再出血や治りの遅れにつながります。手術当日は、うがいはごく軽く口をすすぐ程度にとどめましょう。歯みがきは、手術した部分を避け、ほかの歯はいつもどおりていねいに。手術部位には歯ブラシを当てないよう気をつけてください。
多少の痛みや腫れは自然な経過ですが、痛みや腫れが日ごとにひどくなる、出血が止まらない、強い違和感が続く——こうした場合は、がまんせず早めに歯科医院へご連絡ください。早めの対応が、その後の経過を良くします。
Q. 手術当日から食事してもいいですか?
A. はい、麻酔が切れてからであれば可能です。ただし、やわらかいものを、手術していない側で噛むようにしてください。
Q. お酒とタバコはいつから?
A. どちらも血行や治癒に影響します。少なくとも術後数日は控えていただき、再開の時期は担当医にご確認ください。
Q. 腫れや内出血が出ました。大丈夫でしょうか?
A. 手術後にある程度の腫れや、顔の一部の変色が出ることはあります。多くは自然に治まりますが、ひどくなる場合はご連絡ください。
監修
医療法人センヤ会 いずたにデンタルクリニック 枚方本院
理事長 泉谷 剛行(歯科医師)
日本口腔インプラント学会/日本歯周病学会/日本臨床歯周病学会 所属。大阪歯科大学付属病院インプラント学講座 非常勤講師(2018年)。インプラント治療を中心に、総合的な歯科治療に取り組んでいます。
本記事は一般的な術後ケアの目安です。実際の指示は手術内容やお口の状態によって異なりますので、担当医の説明を優先してください。インプラント治療は保険適用外の自由診療で、外科手術を伴い、経過には個人差があります。
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